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ティンクチャー (紋章学) : ウィキペディア日本語版 | ティンクチャー (紋章学) ティンクチャー(、)は、紋章学における紋章の色のことである。ティンクチャーには、大きく分けて金属色 (metals) 、原色 (colours) 、毛皮模様 (furs) の3種類がある。中世ヨーロッパにおける紋章の本来の意義は、鋼鉄製の兜を被っていて顔が隠れている騎士あるいは貴族を戦場で誰であるかを識別するためのものであったため、遠くからでも判別できるように、紋章に使用できる色は非常に限定されていた。 == 基本色 ==
=== 金属色 ===
金属色のティンクチャーにはアージェントとオーアの2色がある。アージェントは銀色を表し、オーアは金色を表すが、それぞれ白色と黄色で置き換え可能である。白あるいは黄を用いた場合であっても、それらの色は金属色と認識される。金属色は、原色に対して明るい色と定義され、しばしば「ライト・ティンクチャー (Light Tincture) 」と呼ばれる。 図の右半分はペトラサンクタの方法と呼ばれる方法でそれぞれのティンクチャーを表現した場合の模様である。中世ではエングレービングのような白黒ですべてを表現する古典的な印刷方法しかなかったため、印刷物の中で紋章を描こうとした場合には、色を使わずに白黒だけで表現しなければならなかった。そのための様々な方法が考案され、その中でもっとも広く用いられている方法がペトラサンクタの方法と呼ばれる方式である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ティンクチャー (紋章学)」の詳細全文を読む
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